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中古売買と雨漏りと性善説。

中古建物を買われた買主さんからの雨漏り相談が

ここ最近多くなってきたなと感じます。

引き渡し後、雨漏りがあっても売主さんが対応してくれない。

弁護士さんに相談して法的措置も考えているとの

切羽詰まった相談でこちらも躊躇するくらいの勢いです。

雨染み跡があって気になっていたが、売主さんはそこの

雨漏りは修理して直っいるはずだとか、結露で雨漏り

ではないと言い訳をするとか。

売買契約する前にインスペクター(住宅診断士)に

相談して不安点を見てもらった方が良かったのでは?

売主さんからそういうことまでして買ってもらわなくて

結構と言われれば、逆に惜しくなって欲しいという気持ちになる。

せっかく欠陥中宅を買わなくてよい機会を神様が与えてくれたのに。

量販店でテレビを買って映らなければ交換してくれるが、

中古住宅の売買の場合はそう簡単にはいかない。

雨染み跡や、クロスにカビがあれば雨漏りを疑い、

冷静にインスペクターに相談する余裕が欲しいですね。

但し、気を付けて欲しいのは買主サイドに立ってアドバイスしてくれる

インスペクターさんを選択する必要はありますが。

売主さんにもいろいろな性格の人がおられて、皆が善人とは限りません。

売主さんは売りたいが為に、直っているように思うし、

結露であってほしいと思うものです。

日本人は性善説を前提に考え物事を判断する人が多いように思います。

私もこの雨漏り調査の仕事をするようになり、

物事を疑って見るようになり最近、自己不信にオチイッテいます。

昔の純粋な少年時代が懐かしいです。

新築とは違い中古建物は何か欠陥や不具合があるものだと疑い、

少しでも安くなるように売主さんと交渉し、その安くなった分を

何かの修理費用に充てるくらいの気持ちも必要ではと考えてしまいます。