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雨と風。

先週は雨漏りのご相談、お問い合わせを多くいただきました。

8日の雨天状況が雨漏り事象を発生させたようです。

気象庁のデータでは神戸市内の早朝6時から7時までの

降水量が22㎜、1時間雨量20㎜以上の「強い雨」に該当し、

人の受けるイメージでは「どしゃぶり」です。

風速は西風9.8m/sで10m以上の「やや強い風」に近く、

一般道路を走る自動車のスピード時速40~50Kmくらいの感覚です。

この短時間の「強い雨」と「やや強い風」が重なり雨漏り事象を発生させたようです。

雨粒は風の影響を受けなければ、重力に逆らわず真下に落ちて行きますが、

風が吹けば、その影響を受け落下方向(雨の傾き)が変わります。

風速が強ければ、強いほど傾きが大きくなり、ふだん雨掛かりしない

軒下、庇下の壁面に雨粒が当たると共に雨掛かりする面積も広くなります。

尚且つ雨量が多ければ、壁面に当たり流れ落ちる雨の量も比例して多くなります。

不具合部分があればそこに流れ込む浸入水も多くなり雨漏りを発生させると考えます。

そう考えると軒の出寸法、庇の有無は雨掛かり範囲の増減に大きく係わることになり、

新築を建てられる場合の設計や中古住宅の購入を考える場合、考慮すべきポイントの

一つと考えるべきでしょう。