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基礎の染み跡!雨漏りのシグナル?

 

こんにちは。

雨漏りと闘う男!炎の雨漏りファイターです。

 

本日は

『基礎の染み跡!雨漏りのシグナル?』

についてお話しをさせていただきます。

 

まず「基礎の染み跡」ってどんなの?

 

※モルタル壁 基礎の染み跡

※サイディング壁 基礎の染み跡

 

以外に気づいていない方もいらっしゃいます。

しかし、この染み跡を見つけたら要注意です!

建物内に雨漏りしている可能性があるからです。

 

基礎と土台と外壁そして防水シート

 

最近の通気構法が採用されている

建物の一般的な納まり図です。

 

 

基礎の上に基礎パッキン、土台がのっています。

土台の外側に水切りが取り付けてあり、

立ち上がり部分に防水シートが被っています。

外壁の仕上げ材が一次防水

防水シートが二次防水で雨漏りの最後の砦です。

この防水シートと外壁材の間に通気層という

隙間が設けられていて、換気の役割りや

浸入した雨水の排出口になります。

 

2000年以前の建物には「通気構法」が一般的ではなく、

俗に言う「直貼り構法」が採用されており、

通気構法の建物に比べて、雨漏り発生の頻度が

今よりずっと高かった時期もありました。

 

染み跡発生のメカニズム

 

浸入水が外部に排出されるパターンを

大きく分けて3点、説明させて頂きます。

 

1.正常な排水

2.雨漏り排水

3.要注意な排水

 

基礎に染み跡がある場合は

雨漏り排水」と「要注意な排水」の

可能性がありますので、「正常な排水」を

含めて簡単に図解説明させて頂きます。

 

仕上げの外壁材がモルタルであれ、

サイディングであれ、サッシ窓と

外壁材との隙間や亀裂発生部分から

外壁材の裏側に雨水は浸入します。

浸入した雨水は二次防水である防水シートで

遮られ、建物の構造体への浸入を防ぎます。

 

正常な排水

 

 

外壁材裏側に浸入した雨水が防水シートの

*外側を通過するか?

*内側を通過するか?

で雨漏りの大きな分かれ道になります。

正常な排水であれば防水シートの外側を

流下して土台水切りの上面を伝いながら

外部に排出されます。

これがメカニズム的に「正常な排水」です。

 

雨漏り排水

 

 

二次防水である防水シートで遮るはずの雨水が、

防水シートの不具合部分や施工不良により

内側に浸入し、構造体を伝い流下しながら、

土台に取り付けられた水切りの裏側に回り込み、

基礎の上部天端に留まり時間の経過とともに、

基礎の外側を伝い外部に排出されます。

 

この時、浸入した雨水は構造体に触れていますので、

木材や下地合板の茶色いアクを含んだ雨水は基礎に

付着して染み跡になります。

外壁がモルタルの場合は防水材のフェルトの油分で

黒っぽいアクの染み跡になることもあります。

 

この防水シートの内側に浸入した雨水が

2、3階から流下すれば階下のサッシ枠や

天井材から落水し、目視で確認できる

「雨漏り」となります。

しかし、雨水浸入口の階下に構造体を

貫通するサッシや下屋などの無い外壁面や、

階下に障害物が無い1階外壁面からの浸入水は、

防水シートの内側を通過しても、部屋内に

「雨漏り」として現れ無い場合があります。

その浸入水がそのまま1階の土台、基礎まで

到達し、外部に排出されたとしても、それは

「正常な排水」ではなく「雨漏り排水」になります。

 

部屋内には雨漏りという事象が現れていなくても、

浸入した雨水は建物の構造体に触れていますので、

将来的に変色、腐朽などの被害をもたらす

潜在的な「雨漏り」ということになります。

 

要注意な排水

 

 

染み跡がある場合でも「雨漏り」とは

言えない事象があります。

外壁材の表面を流れ落ちた雨水が

土台水切りに到達した後、一部の雨水が

外部に排出されずに、水切り同士の継手の

隙間から浸入し、水切りの内部に廻り込み、

基礎を伝いながら外部に排出される場合があります。

 

 

水切りの中間部分の継手や出隅、入隅の

切り込みが入っている箇所で起こる染み跡で

一見しただけなら判別が難しい染み跡です。

 

見分ける簡単な方法

 

※ご相談者の提供写真

 

雨天予報の前日に簡単な準備をします。

基礎の染み跡部分を中心に両サイドに約1m

の幅で市販のマスカーを貼り付けます。

テープを貼り付ける部分は水切りの勾配の

ある見込み部分に外壁材に接しないようにします。

フィルムの下端を風でバタつかないように

砂利やレンガで固定します。

この状態であれば、雨天時でも基礎に雨粒が

掛かりませんので、普通の雨であれば

基礎表面に滴が垂れるわけがありません。

この状態で雨降りの時に万が一雨染みが現れれば

潜在的な雨漏り」を疑う必要があります。

 

但し、水切りが逆勾配になっていたり、

外壁材と水切りが接している場合、

毛細管現象でマスカーの掛かっていない部分から

水切りの内側に雨水が浸入して「要注意な排水」を

する場合がありますので、その見極めが大事です。

 

本日のまとめ

 

基礎の染み跡には

雨漏り排水

要注意な排水

による染み跡が現れる可能性があります。

 

マスカーによる簡単な検査方法をご紹介しました。

しかし、「正常な排水」と「雨漏り排水」の

見極めることが難しく判断を誤ると浸入水による

構造体への被害が広がる可能性があります。

 

古い建物では基礎パッキンを使用していない時代が

あり、基礎と土台が直接、接しており「要注意な排水」の

場合でも、土台が腐食するという甚大な被害になる場合が

あり、注意が必要になります。

 

結論

 

基礎の染み跡を見つけた場合は放っておかず、

早急に雨漏り調査会社などプロに相談しましょう!

 

雨漏りは「経験」「知識」「技術」のある

雨漏りと闘う男!炎の雨漏りファイター

安心してご相談・お任せくださいませ!

 

それでは今回のお話しはここまでとさせていただきます。