雨漏り修理の三原則。
雨漏り調査をお請けした依頼者(施主様)の方に
お話しさせて頂くことがあります。
雨漏りの調査をし、原因究明するのは難しいことですが、
その後の雨漏り修理するのはもっと難しい作業ですと。
完全に止められる雨漏りと、雨漏り原因が分かっても
残念ながら止めることの出来ない雨漏りも存在します。
それは建物状況の物理的な問題と雨漏り修理にかかる
予算的な問題があります。
予算的な問題の中には家族構成、家庭的な諸事情もあります。
以前こういう事例がありました。
高齢のご婦人のお家の雨漏りで、息子さんも独立し遠方に
住まいを構え、この家に住むのもあと何年になるかと。
ただ雨漏りを見るのはストレスになるので、少しの間で
良いから、一度止めてほしいとのご依頼。
将来的には取り壊す予定の建物の雨漏り修理に
高額な費用を掛けたくないという気持ちも理解できます。
再漏水の可能性があることをご理解いただき、
雨漏り原因である二次防水の不具合部分に雨水が浸透するのを
止める方法として雨水浸入口に防水材を塗布し、
浸入水を防ぐという簡易的な修理方法を選択しました。
塗布した防水材に防水効果がある間は雨漏りは止まります。
運良くこのまま止る可能性もありますが、
塗布した防水材の劣化次第では再漏水はまぬがれません。
これが私の雨漏り修理の三原則「防水」「導水」「雨仕舞」の
一つである「防水」という考えに基づく修理方法です。