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雨漏り原因【わかるの?】

 

雨漏り原因【わかるの?】

 

こんにちは。雨漏りと闘う男!雨漏りファイターです。

 

「雨漏り原因は分かるの?」という質問をされます。

やや疑い気味に本当?という感じ聞こえるのですが。

この質問の真意は「雨漏りは直せるの?」という意味で

「雨漏り原因を見つけるのは難しいでしょ」となります。

ですから「雨漏り原因が分かれば雨漏りは直せる」と言えます。

一般的に雨漏りは散水や注入する検査方法で調査をして

雨漏りの浸入口を特定させます。

しかし浸入口が分かったとしても根本的な雨漏り原因を

究明し修理しなければ雨漏りは沈静化しません。

すなわち浸入口=原因ではありません。

 

「要因」と「原因」

 

浸入口は「要因」であり、「原因」ではない。

雨漏り「要因」とは外装内部に雨水が浸入する入口部分である。

例えば外壁に亀裂(クラック)が発生するとか、

サッシ廻りの防水シーリングが劣化するとか、

そういう不具合が発生した箇所から雨水が浸入する

入口が出来てしまうということです。

雨漏り「原因」とは構造体内に雨水が浸入する状態である。

雨漏り「要因」部分から浸入した雨水が屋根のルーフィング材や

外壁の防水シート材、いわゆる二次防水材が、経年劣化や

工事中の施工不良により、不具合発生部分から構造体内に

浸入した場合、その不具合箇所が雨漏り「原因」部分になります。

 

「要因」=「原因」になる場合

 

雨水浸入「要因」部分が雨漏り「原因」部分ではありませんと

説明をさせて頂きましたが、「要因」部分が「原因」部分になる

例外的な箇所もあります。

例えば

窓(サッシ)本体であったり、ベランダのバルコニー防水部分です。

この部分は二次防水という概念が無く、経年劣化や施工不良箇所である

雨水浸入「要因」部分からそのまま構造体内部に直接雨水が浸入する

構造になっており、「要因」部分が雨漏り「原因」部分にもなります。

窓サッシの場合、サッシ枠の縦枠と横枠の接合部から

シーラー不良等により雨水が浸入することがあります。

ベランダ防水の場合、ベランダに出入りする掃き出しサッシの

下部の縦枠又は横枠とベランダ防水材との取り合い箇所の

防水シーリング材の劣化部分から雨水浸入することがあります。

上記、窓サッシとベランダ防水の二例の部位は二次防水材を

使用するという概念が無く、一旦、不具合が発生するとその不具合部分が

雨水浸入「要因」部分となり、雨漏り発生「原因」部分となります。

この部分からの雨水浸入を防ぐ二次防水的な施工方法があります。

窓サッシの場合、サッシを取り付ける前に先貼り防水シートを

窓下枠に貼り付け、サッシをかぶせて取付け、浸入した雨水を

通気層内部から外部に排出させる工法を推奨しています。

ベランダ防水の場合、防水先施工(防水巻き込)という工法があり、

防水層を掃き出しサッシ下枠部分がのる窓台まで塗り込み、

尚且つパッキンを挿入し防水をするという工法を推奨しています。

 

「原因」分かれば雨漏り直せる?

 

まず雨漏り調査で雨水浸入「要因」部分を見つけて、雨漏り原因を

推測し、その個所を是正するための修理見積りを提出します。

雨漏り修理をするときに外装周辺部分を撤去しますので、

雨漏り「原因」部分を直接目視で確認できることになります。

その部分が非破壊調査で推測した雨漏り「原因」と一致すれば、

その不具合部分を修理すれば、間違いなく雨漏りは沈静化します。

しかし、雨漏り「原因」部分を目視で確認出来ない状況があります。

それは修理費用の「予算」と住まわれている建物「事情」で

完全に雨漏りを止めるために必要な修理方法を望まれない

依頼者の方もいらっしゃるからです。

 

雨漏り修理「予算」

 

雨水浸入個所をシーリング材で防水して取り合えず浸入口を塞ぐ

修理方法だと5万円前後で雨漏りを直せる場合もあります。

しかしその沈静化期間はシーリング材の防水効果が持続するまで、

尚且つ新たな雨水浸入個所が発生しないという条件が付きます。

それに対して、根本的な雨漏り「原因」部分を目視で確認して、

その隠れた不具合部分を修理する場合、屋根材や外壁材を

一度捲り撤去し修理する必要があるので、どうしても費用が高くなり、

建物状況によっては足場設置費用や照明器具や室外機等の外部付帯物の

着脱費用が加わり費用がさらに高くなる場合もあります。

しかし雨漏り原因部分の不具合を修理しますので、雨漏りを完全に

沈静化させることになり、修理を繰り返す費用や心配はなくなります。

場合によってはその修理工事に対して「リフォームかし保険」を掛け、

さらに安心を担保させることもできます。

 

建物「事情」

 

私たち雨漏り修理をする立場の人間は何度も繰り返す修理方法より、

どうしても完璧な修理工事をすることをお勧めしたくなります。

ただお話しをされる依頼者の考えにも「それはそうですね」と思えることもあります。

建築後10年未満の新築住宅を購入された方は「瑕疵担保保険」がありますので、

完璧な修理工事で建て主に修理してもらうのは当然ですが、

建築後30年以上のお家に住まわれている方は経年劣化による雨漏りは

保険で賄えませんので、自己負担での雨漏り修理工事になります。

そういうこともあり「取り合えず一度止めてほしい。」

「それから今後どうするか?考えます」と言われることがあります。

簡単で低金額の修理で雨漏りが何年か止まればラッキーと考え、

止まらなければ、老朽化しているので建て替え、売却もお考えのようです。

 

雨漏り「原因」分かります

 

雨漏り事象の事実があるのなら、丁寧な雨漏り調査を

すれば雨漏り「原因」は必ず分かります。

「原因」が分かれば、原因部分の不具合個所を

修理することによって、当然雨漏りは沈静化します。

但し、雨漏り修理「予算」、建物「事情」で

依頼者側の修理に対する考え方もいろいろあります。

「ダメもとで、低価格で止まればラッキー」、

「古い住まいにお金を掛けたくない」、

「ダメなら建て替え、売却も検討する」等、

再漏水覚悟の低価格での修理希望があるのも事実です。

 

再漏水になる可能性を承諾していただき、

雨漏り修理工事をお請けしたとしても、

手を抜くようなことはしませんのでご安心ください。

予算内でベターな修理工事をご提案させていただきます!

それでは今回はこれにて失礼いたします。